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新商品のご案内!H鋼グラブ

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 能重製作所は、ビス固定により、吊元と吊りボルトを接合する吊元金具:【H鋼グラブ】を、新たに開発いたしました。

1.開発背景

 吊元金具とは、H形鋼やC形鋼(リップ付き溝形鋼)から天井などを吊るす際に、吊元と吊りボルトを固定する金具になります。
 本製品は、吊元金具のうち、ビスで緊結固定するタイプになります。当社は、ビス固定が可能な吊元金具として、スライドLGフック耐震母屋ハンガーをすでに発売していますが、すべてC形鋼専用でした。H形鋼においてもビス固定の需要が一定数あったことから、今回、H形鋼での使用を主としつつ、その他のC形鋼・アングル・Z形鋼など様々な母材で使える製品の開発を進めてきました。
 特定天井や耐震グレードが特記で定められていた場合、耐震仕様として、天井に加わる外力をブレースを介して吊元に伝達する必要があるため、吊元金具にも水平抵抗力のある製品が求めらます。このような背景から、吊元金具にも、一定の強度に抵抗できる要望がでてきています。

2.H鋼グラブ(PAT.P)の特長

・吊元母材の適合範囲が広い

 次の範囲でご利用になれます。
C形鋼 :C-60以上、リップ高さが20mm以下。
H形鋼 :フランジの板厚が13mmまで
アングル:板厚13mmまで
C形鋼取付時 H形鋼取付時
H形鋼で使用する場合には、次の点について注意が必要です。
 金具を取り付けるH形鋼が、ビスによる欠損を設けてもよいか確認してください。ご不明であれば、監理者等にご確認ください。
 ビスで固定できない場合は、H鋼キャッチャー(フックボルト式)による落下防止対策をご検討ください。


・仮止め可能

 M6の六角ボルトでの仮止めが可能です。
 また、ガイドとなる上向きの折返しを設けているため、施工時に手で金具の位置がズレないよう抑えている必要はありません。
 M6ボルトは、ビス打設時の振動で外れないよう、加減に注意して締めつけてください。




・高強度・水平強度計算可

 強度低下要因であったハット型部分に、折返しを追加したことで、鉛直・水平方向への抵抗力が増しています。また、3方向(鉛直・水平2方向)に対して安定した強度があることを試験で確認しています。
H形鋼想定試験時(10t) 鉛直試験データ(参考) C形鋼試験時(C-60x2.3t)
・H形鋼使用時の強度
 H鋼フランジを想定したPL10tに取り付けた場合の鉛直方向の許容耐力は3.0kN(n=3平均)。また、水平方向の許容耐力は2.0kNとしています。最終的な損傷は、金具の曲げ変形と、吊りボルトを接合するねじ山部分の破壊です。板厚10mmでは、ビス部分の破壊は生じていません。
 許容耐力の算定(強度評価)は、「建築物における天井脱落対策に係る技術基準の解説」の評価方法を参考にしています。試験報告書が必要な場合には、下記よりお問い合わせください。

・C形鋼使用時の強度
 C形鋼使用時には、H形鋼使用時に比べ強度が低下します(母材板厚が薄くなるため)。具体的な数値は、下表または、詳細(PDF)をご確認ください。破壊性状がビス破断となるため、ビスの留め忘れ・施工不良(電動工具での締めすぎによるビス頭の破断)のないようご注意ください。(試験では母材1.6t,2.3tともに、4x16のビスを使用していますが、2.3tは5mmのビスをご使用ください。※5mm用の穴径となっているため。)





品番 11565 11552 11800
名称 H鋼グラブ
(詳細)
スライドLGフック
(詳細)
耐震母屋ハンガーA
画像
材質 SGHC ZAM SGHC
板厚 2.3mm 2.0+2.3mm 2.3mm
ビス施工
(当社想定)
吊ボルト取付前 吊ボルト取付後 吊ボルト取付前



H


適用範囲
フランジ厚13mm以下
× ×
固定ビス
2ヶ
破壊性状
板厚10mm
曲げ変形
雌ねじ損傷
- -
鉛直許容耐力
板厚10mm
3.0kN - -



C

適用範囲 C-60~C-100
リップ20mm以下
C-60~C-100
リップ20mm以下
板厚3.2mm以下
C-60以上
全て対応可
固定ビス
2ヶ 2~3ヶ 4ヶ
破壊性状
板厚2.3mm
※板厚により異なる
ビス破断
金具曲げ変形
雌ねじ損傷
鉛直許容耐力
板厚2.3mm
※小数点第2四捨五入
2.5kN 2.5kN 2.9kN
 C形鋼の下面に固定されるため、吊り下げ重量が大きくなるほど、また、母材板厚が薄くなるほど(例えばt1.2mm)、母材の幅が大きくなるほど(例えば、C-100x50の50幅)、母材が局部的なたわみ・変形をする恐れがあります(下図)。当製品は、金具としての耐荷重が大きく設定されていますが、あくまでも金具としての許容値であり、母材側の局部変形は考慮しておりません。
 一般的な天井重量(20kgf/m2)を超える場合(100kgf/ヶを超えるなど)には、特にご注意ください。対応策として、上下のリップを、同等以上の板厚のPLで繋ぐ、開き止め対策などが考えられます。

100kgf/ヶなど大きな吊下げ重量における母材側の注意点

3.フランジ固定用の専用ビス

 H形鋼のフランジ(アングル)に固定する場合、板厚が厚いため、専用ビスを使用してください。当社では、フランジ厚:6-13mmで施工が可能なピアスビスを在庫品としてご用意いたしております。(同梱ではありません。品番は別になります。)
 6mm以下の板に固定する場合には、市販のドリルビスをお使いください。市販ビスも併せての納品は可能です(取寄せ:納期は要相談)。使用するビスがご不明な場合は、母材板厚を確認の上、下記よりお問い合わせください。
ピアス#5 ロングポイント5.5x38
品番:59650

4.注意点

・施工:ビス固定
 当製品は、必ずビスで固定して下さい。M6ボルトは施工を容易にするための部品です。ビスで強度負担しているため、留め忘れにはくれぐれもご注意ください。10mmの板厚ではビスの損傷はありませんが、母材が薄くなると最終的にビス破断が生じます。そのため、母材の板厚が薄いほど施工時の注意が必要です。電動工具での締めすぎによるビスの頭抜け破断にはご注意ください。
・施工:吊りボルト
 吊りボルトは、母材に接し緩まない程度に締め付けてください。締めすぎるとビスに過剰な力がかかってしまうため、鉛直・水平方向の強度低下の要因になります。
・注文:固定用ビス
 固定用のビスは入っていません。(母材板厚によってビスの種類が異なるため。)
 別注文になるため、注文忘れにはご注意ください。
 上記のピアスビスは、在庫しているため、ご注文可能です。
 その他のドリルビスは、在庫していませんが、取寄せ可能です(納期は要相談)。
(ドリルビスはホームセンターなどでも購入できます。)
・注文:直接取引のないお客様
 下地材メーカー、内装材を扱う金物屋などを介してサンプル依頼・ご注文下さい。試験報告書やZAM材・4分など一部の加工変更確認は、ご対応いたします。

H形鋼などにビスで緊結固定する吊元金具をお探しでしたら、
是非、当社の『H鋼グラブ』 をご検討・ご採用下さい。
※特許出願済:2020年4月現在
※掲載内容は、2020年4月6日現在の情報になります。
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