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資料(vol9) | クリップの接合部の衝撃試験

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当社のクリップについて、『クリップの接合部の衝撃試験』を実施しました。


1.隙間なし天井とは

 特定天井に関する設計ルートのうち、仕様ルートの『周囲の壁等との間に隙間を設けない仕様』(告示第3第3項)は『隙間なし天井』と呼ばれています。

 地震時に天井面に加わる外力を、天井面構成部材及び、周囲の壁などを介して構造躯体に伝達することで、構造耐力上の安全性を確保しよううとするものです。

 仕様として『天井材を相互に緊結すること』が定められていますが、クリップに関しては、『耐風圧クリップ相当の緊結度合いを別途定める試験方法により確認されたものを使用する(付録1)』とされています。この別途定める試験方法が『クリップの接合部の衝撃試験』になります。


2.試験及び評価方法

 今回、当社で試験を実施したC-38用のクリップは、次の3種類になります。


  • 耐風圧クリップ
  • 耐風圧クリップ押上式Ⅰ
  • 耐風圧クリップ押上式Ⅱ

試験方法:クリップを含む試験体に、一定の高さから一定の錘を自然落下させ、その際の変位量を測定、損傷の有無・度合いを確認する(野縁・野縁受け・天井面法線方向)。

評価方法:全ての試験体で接合部に生じた残留変位が閾値(5mm)を超えず、かつ顕著な損傷を生じていない場合、対象とする接合部は緊結であると評価する。


3.試験結果

試験結果:以下の5種類は、全ての試験体で残留変位が5mmを超えず、また、顕著な損傷を生じていなかったため、これらのクリップを用いた接合部は緊結であると評価する。


  • 耐風圧クリップ S・W
  • 耐風圧クリップ押上式Ⅰ- S・W
  • 耐風圧クリップ押上式Ⅱ- W         ※Ⅱ-Sは残留変位が5mmを超えたため除く

【参考】耐風圧C押上式Ⅰ-S:閾値5mm以内で推移している。


※変位データがマイナスに振れていない(試験装置が十分に剛である)ことも確認できる。


本試験で緊結であると評価したクリップには、カタログに緊結マークを付けています。


※C38用以外のクリップについては試験を行っておりません。


緊結クリップは、ビスで緊結しているため、試験は実施しておりません。


4.試験報告書について

衝撃試験報告書が必要な場合は、クリップの製品ページよりダウンロードしてください。
※会員登録・ログインが必要になります。


5.お問い合わせ

ご不明点がある場合は、下記フォームよりお問い合わせください。

※耐震ブレースを用いる場合、別途、水平方向の許容耐力が検証された金具をご利用ください。

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