資料(vol10) | 在来天井の曲面(アーチ)天井下地の構成
曲面天井(R天井)の下地構成をご紹介します。
1.天井の曲面表現
2重天井(吊り天井)の形状は、水平な天井が一般的ですが、建物のエントランスなどでは、曲面で空間を表すことがあります。
曲面形状としては、図に示す、ドーム天井・アーチ天井(かまぼこ)・曲面下り壁などがあります。
ここでは、アーチ天井下地を具体的にご紹介いたします。
2.R天井の下地構成例
2.1 アーチ天井下地
通常の在来天井下地材を使った場合のアーチ(かまぼこ)天井下地の構成をご紹介いたします。
写真では、内R500(1/2円)でR加工したCC-19に、耐風圧クリップでMバーを固定しています。
Mバーの間隔は、通常よりも狭くなります。R寸法によって細かさは異なります。
R加工したCC-19は、フリーハンガーで吊り下げています。ハンガーは通常@900となりますが、写真の例では、R500に対して3点で吊っています。
平天井との納まりには、□-19x19を取付けています。これは、標準詳細図の下り壁天井下地の構成と同じ仕様となっています。
アーチ天井(一方向のみ曲面)の場合、MバーはR加工できないため、野縁受け(Cチャンネル)をR加工し、それにMバーを取り付けることで下地が作られています。
当社では、このような下地材のR加工サービスをしております。また、R加工品を含む様々な特注品の加工もおこなっております。
加工材や加工範囲などの詳しい内容は、詳細ページをご覧ください。
2.2 ドーム天井下地
ドーム天井の場合には、野縁方向も曲面となるため、Mバーを用いることができません。そのため、Cチャンネルと角パイプ、角パイプや丸パイプ同士を特殊なクリップで接合することで固定されています。
3.フリーハンガー 一覧
4.まとめ
R天井下地の一つであるアーチ(かまぼこ)天井の下地構成を、写真でご紹介しました。
耐震性が求められる場合には、「平天井と縁を切り、クリアランスを設ける(特定天井の場合)」・「下り壁下地のように、平天井と斜め材で補強する」などの対策が必要となります。
上記に示したR加工や金具に興味がありましたら、当社のR加工情報・製品情報・デジタルカタログをご覧ください。
※ここで掲載している内容はあくまでも一例であり、現場ごとに納まりを確認してください。
※当ページの施工に関する内容で生じた障害には、一切の責任を負いません。
2021年11月12日時点の情報です。