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資料(vol6) | 間仕切り壁 下地の構成

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 間仕切り壁下地の構成をご紹介します。

1.間仕切り壁とは

 居室や執務室など内部空間を分割するために仕切りとして設ける内壁を間仕切り壁と呼びます。
 間仕切り壁と2重天井(吊り天井など)との取り合いは、「天井勝ち」・「壁勝ち」に分けられ、「天井勝ち」は、天井が優先され、「壁勝ち」は、壁が優先して取付けられます。間仕切り壁は主に耐火・遮音性能が求められ、法令に対応した様々な間仕切壁システムが製品化されています。

2.間仕切り壁下地の構成

 ここでは、RC造やS造で使用される間仕切り壁用の軽量鉄骨下地(LGS壁下地)を、JIS規格や標準仕様書を例にご紹介いたします。なお、各仕様の最大高さは5mまでとなっており、5mを超える場合は特記によります。

・ランナー

ランナー
 ランナーとは、間仕切壁下地の上下に対で取付けられる、スタッド(間柱)を垂直に立てるための材のことです。スタッドの規格によりランナーの幅が定まります。JIS規格では板厚0.8mmとなっています。ランナーの固定は打ち込みピンまたはコンクリート釘でおこない、下側は床スラブ上、上側は梁下やスラブ下に取付けます。打ち込み間隔は@900mm程度です。

・スタッド(間柱)

スタッドの写真
 スタッドとは、上下のランナーに差し込み、垂直に建てる間仕切壁の柱のことです。スタッドの長さは、上下のランナー内法より10mm程度短くします。
 スタッドには、振れ止め用の貫通孔が@1,200で空いているため、スタッドをランナー内法に合わせて切断する場合には、貫通孔のずれが生じないよう、下端を揃え、上側をカットします。切断したら、事前にスペーサーを@600mm程度に留め付けておきます。
 スタッドは、上下のランナーに差し込み90度回転させて取り付けます。スタッド同士の間隔はボード条件で異なり、1枚張り@300mm、重ね張り@450mmの間を空けます。JIS規格は写真のコの字型ですが、角スタッドを使用する場合もあります(地域により異なる)。

・振れ止め

振れ止め材
 振れ止めとは、スタッドを連結する水平材です。スタッドに設けられた貫通穴にリップを上向きにして通し、スペーサーと呼ばれる金具でスタッドに押さえつけて固定します。「振れ止めは、床面から約1.2mごとに設ける」とされていますが、上部ランナーから400mm以内に位置する箇所は省略が可能です。
 JISでは、C-19,C-25の2種類の断面が記載されていますが、C-38を使用する場合もあります。

ランナー・スタッド・振れ止めのJIS規格は、次の表の通りです。
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・開口補強材

開口補強材
 間仕切壁で区切った空間を行き来するためには出入口となる開口部が必要になります。また、空調のダクトなど設備用の開口を設ける場合もあります。開口部を設ける部分は、天井同様に下地の補強が必要になります。
開口補強材
 出入口等の開口部の補強は、特記によらない限りは、次の通りにします。(※1参照)
(1)縦枠補強材は、上は梁、スラブ下に達し、上下とも、あと施工アンカー等で固定した取り付け用金物に取り付ける。
(2)上下枠補強材(横材・水平材)は、縦枠補強材に、取付用金物を用いて、取り付ける。
(3)開口部のために切断されたスタッドは、上下枠補強材にランナーを固定し、これに取り付ける。
 ダクト類の開口部の補強は、次の通りにします。(※1参照)
(1)上下補強材は、スタッドに取付用金物を用いて取り付ける。
(2)縦補強材は、上下補強材に取付用金物を用いて取り付ける。

標準仕様書に記載の補強材は、次の表の通りです。なお、スタッドの幅に対して、補強材が小さい(例えば、65形にC-60を使用する)ため、スタッドのサイズに合った補強材を使用することが一般的です。
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3.間仕切壁用の特殊金具

 前章で説明した各部材に取り付ける特殊金具をご紹介します。

・ランナー用金具

 ランナーを固定する場所によっては、直接取付けられない場合があります。
ランナー用特殊部材

・デッキまたぎプレート

デッキまたぎプレートの写真
 合成スラブにランナーが直接固定できない場合に使用する金具です。デッキとランナーの隙間処理については別途ご検討ください。

・MWニューハリシタピースロック

MWニューハリシタピースロック
 鉄骨梁下にランナーを設ける場合に使用する金具です。事前に、鉄骨に溶接用ピースを設ける必要がなく、無溶接でピースとなるC形鋼を取り付けることが可能な金具(先行ピース取付金具)です。鉄骨とランナーとの隙間処理については別途ご検討ください。


・スタッド用金具

・万能ブラケット

万能ブラケットの写真
 万能ブラケットとは、コンパネ下地をスタッドに固定するための金具です。コンパネ下地は、エアコンなどの壁付け機器を固定するために設けます。
 この金具を使うと、コンパネ下地(t=12mm)がスタッド面と揃うため、ボードが膨らみません。金具自体も板厚0.6mmと薄いため、ボードの膨らみを最小限に抑えてくれます。また、金具中央で2個に分割できるため、コンパネ1か所に対し金具1ケで取付が可能です。

・ランナースペーサー

ランナースペーサーの写真
 ランナースペーサーとは、間仕切壁下地に中空層を設けるための金具で、遮音性能が求められる壁で使用されています。金具を両端に取付けたスタッドを、ランナーに対して千鳥になるよう配置することで、両面壁張りでありながら、壁下地内部に中空層が生まれる仕組みです。ランナーのサイズは、スタッドとランナースペーサーが納まる幅が必要です。

・スタッドジョイント

スタッドジョイントの写真
 スタッドは本来、分割せずに使用しますが、リニューアル工事などでは搬入経路の確保が難しく、スタッドを切断して現場で組み立てる場合があります。このようなやむを得ない場合に、現場でスタッドを組み立て固定するためのジョイントです。
 スタッドジョイントはJIS規格にはないため、その他の部材をJIS材で揃えてもJIS規格外になります。また、切断しないものに比べて接合部は弱まりますが、曲げ性能など壁全体の強度面の検証はしていません。事前に監理者等とご協議の上ご使用ください。

・振れ止め用金具

・端部スペーサー

端部スペーサーの写真
 振れ止めの端部はスタッドに対し係り代が僅かしかなく、固定が不十分になります。端部スペーサーは、壁端部のスタッドに振れ止めを固定する金具になります。

・振れ止め用ジョイント

振れ止め用ジョイントの写真
 振れ止めが定尺材以上の長さになる場合に、振れ止め同士をつなぐ金具になります。


開口部用金具(アングルピース)

開口補強アングルの写真
 開口部を設ける部分の下地補強材を、スタッドや別の補強材に固定する際に使用する取付用金具になります。
・開口補強用金具
・補強スタッド固定金具
・多目的取付ピース
の3種類を当社では製造しています。サイズ・板厚・孔が異なりますので、補強材に適した金具をお選びください。

4.まとめ

 間仕切り壁下地の構成と種々の部品をご紹介しました。ここでご紹介した内容はあくまでも標準的なものです。間柱に角型スタッドを使用したり、倉庫の壁では面外方向の風圧を検討する必要があるなど、室用途によって大きく間仕切り壁の仕様・要求性能が異なりますので、設計図書などに従って適切な部品をご利用ください。また、スタッドジョイントは、監理者との事前協議の上、ご利用ください。
 個々の製品に興味がありましたら、当社の製品情報・デジタルカタログをご覧ください。
参考図書:1)公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版,国土交通省
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